動物の点眼治療について

こんにちは!3月も中旬になり、春が近づいているような気がして嬉しい看護師の植松です!

実は2月末に東京で行われたセミナー【日本獣医内科学アカデミー2024】に参加をしてきました。

そこで私が学んだ事の中で、飼い主様にもぜひ知っていただきたい『点眼治療』について勉強になるお話をご紹介したいと思います。

動物種に限らず目に何か異常を見つけ、病院にかかった際に点眼薬を処方されることもあるかと思います。そこで点眼薬について正しい知識があるとより安全に動物さんに点眼処置を行うことが出来るかと思いますので、是非最後までお読みいただければと思います♪(‘∀’)

●点眼薬の効果

まず、点眼での治療ははどこに効くと思いますか?おそらく眼の全体に効くと思っている方が多いと思いますが、実はそれは間違いです。

点眼治療で効果があるのは目の前側(前眼部)と言われる【結膜、角膜、強膜、ぶどう膜(虹彩、毛様体、脈絡膜)、水晶体】の部分のみです。

ですので、一概に点眼治療だけで眼の病気が全て治せるわけではないということになります。

点眼薬の1滴は、涙だったりで薬の濃度はまず1/10程度に薄くなり、 さらに眼の奥に入っていくと最終的に1/10000まで薄くなります。なので、『点眼薬の1滴』は薬の濃度がかなり高いということになります! そして薬剤が眼の中入っていくまでに5分程度の時間がかかります。

まとめると点眼をする際の注意点として

・点眼後、効果がでるまでに5分程度かかる

点眼薬が複数ある場合は間隔を空けることでそれぞれの薬の効果を得ることが出来る。

・点眼薬は基本的に1回1滴

→1滴が高濃度であるため、1度に何回も点眼しないこと。

余分な液のせいで眼瞼の皮膚炎になってしまったり、最悪の場合薬によっては失明してしまったりすることもありますので、用法・用量は必ず守るようにしましょう!

●点眼の保存方法

指示がなければ基本的には常温保存してください。逆に冷所保存してしまうと効果があまり得られなくなる場合もありますので、ご注意ください。

あと開封した点眼薬については衛生面を考えて1ヶ月経った段階で破棄するようにしてくださいね。お薬によっては開封後24時間以内に破棄した方がいいお薬もあるので、処方された際、獣医師の指示に従ってください。

●点眼のやり方

点眼を行う際は、目の前から薬を差し出すと怖がってしまうので、基本的には動物さんの後ろ側から点眼してあげるのがベストです!その時に点眼薬を持たない方の手で頭や鼻の部分などを支えることでより安定します。

眼軟膏を使用する際は清潔な手や綿棒に薬をだして、瞼の内側に塗布し、目をパチパチしてあげてください。

今回のお話が少しでも飼い主様のためになれたらと思います。もし点眼薬を処方された際に不安なことやご不明点があれば気軽に獣医師や看護師に聞いてくださいね♪

この記事を書いた人

愛玩動物看護師 植松(加藤)
愛玩動物看護師 植松(加藤)
働き始めてからデグーの魅力にも気づき現在は猫4匹、デグー2匹と過ごしています。当院5年目に入りましたが現在わんちゃんや猫ちゃんのデンタルケアについて勉強中です。飼い主さんと一緒にホームデンタルケアを頑張っていけたらと考えておりますので、どうぞよろしくお願い致します。

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