ポックルに新たなアイドルが!

新年明けましておめでとうございます。
初詣にて、おみくじの「大吉」は「Excellent luck」と表記することを学びました、獣医師榮藤です。

さて当院のアイドルといえば、これまで度々ブログにも登場している、デグーのころちゃんですが…


昨年末から、新たな仲間が増えました!
「つららちゃん」先日1ヵ月齢になったばかりのコザクラインコちゃんです!


その場にいるだけでスタッフみんなメロメロです。
なにより当院に来てから10日ほどですが、その成長スピードは凄まじい勢いです。

そんなつららちゃん、実は「ペローシス」という疾患をもっています。
ペローシスとは、マンガン、パントテン酸、ビオチン、コリンなどの栄養不足による先天性の奇形と言われています。また栄養が改善されても発生することなどから遺伝性疾患とも考えられています。
飼い鳥さんでは、自家繁殖した小型のインコ類に発生が多いとされています。

片側性または両側性に開脚してしまうのが特徴的な症状です。重症になると膝や足根関節の脱臼が起こることもあります。また胸で体重を支えようとするため、成長段階で胸骨の変形などを起こすこともあります。

開脚し、足先は外側を向いています

治療としては、骨の成長段階である幼鳥さんであれば、伸縮包帯などで脚を肩幅に寄せるようにテーピング固定にて矯正を行います。
定期的な巻き直しを行い、状態にもよりますが1~2ヵ月ほど継続します。これにより、完全に正常な状態には戻らなくとも、生活に支障がない程度に矯正できることが多いようです。
骨の成長が終わっている鳥さんでは、テーピングでの矯正は困難になります。外科手術の適応になるケースもあります。

つららちゃんも脚のテーピングを実施しています。

テーピングの一例です。その子の脚の状態によって巻き方や使用するテープを変えます。

日々挿し餌をもりもり食べているつららちゃんの成長をスタッフ一同楽しみに見守っています。
もしかすると今後もブログや当院SNSに登場するかもしれません!よろしければ覗いてみてくださいね。

最後の締めはころちゃんで♡(*^^)v

この記事を書いた人

獣医師 榮藤
ハムスターを飼っていたことから、エキゾチックアニマルの診療を行う獣医師になりたいと考えるようになりました。大学在学中にはすっかりモルモットの虜となり、現在は2匹のモルモットとともに暮らしています。
動物たちと飼い主様に寄り添う獣医師になれるよう、日々精進してまいります。

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