フクロモモンガの妊娠

皆さんこんにちは、肩こりに悩む獣医師の蒲原です。パソコン使用時に肩と首が悲鳴を上げております、有識者がいらっしゃいましたら是非助けてほしいです。涙

今回はフクロモモンガの症例をご紹介します。

フクロモモンガ、診察時1歳1ヵ月齢 女の子のモカちゃんですが、同居しているフクロモモンガと交配した可能性があるとのことで来院されました。

診察時、交配したと思われるタイミングから1週間程度経過していましたが、胎仔は認められませんでした。

念のため7日後再診に来ていただき、無麻酔にてレントゲン撮影、再エコー検査を行いました。

レントゲン画像では明確に胎仔は確認できません。

↑画面向かって左側を向いている胎仔のエコー画像

エコー検査にて、胎仔を確認できました。上記写真には1頭のみ写っていますが、全2頭確認されました。動きもあり、心拍も確認できました。インスタグラムの当院アカウントにて短いですが動画を載せますので是非投稿を覗いてみて下さい。

フクロモモンガは約1年で性成熟(雄12~15ヵ月齢、雌8~12ヵ月齢)し妊娠が可能となります。野生下では季節性の繁殖ですが飼育下では年中繁殖が可能となりますので、雌雄を同居させる際には繁殖を希望するか否かをまず考える必要があります。

妊娠期間は16日と短く、出産後は育児嚢という袋へ移動、およそ2ヵ月齢程度で袋から出てくると言われています。育児嚢へ移動するタイミングは確認できないことが多く、今回はまだ移動していない段階での発見でしたので、お腹が顕著に膨らむこともなくご自宅では気が付くことが難しい時期だったかと思います。短いスパンで2度診察させてもらったことで見落とすことなく早めの妊娠鑑定ができたのではないかと思います。

モカちゃん、たくさんごはんを食べて元気な赤ちゃんを産んでほしいですね。

次回蒲原ブログは今回スキップしてしまった爬虫類の食欲不振の最終回をしたいと思います。

この記事を書いた人

獣医師 蒲原(小島)
大学の時に行ったエキゾチックアニマルのイベントがきっかけでヘビが大好きになりました。実際にヘビを飼育することで、犬や猫に加え爬虫類や他エキゾチックアニマルの診療を幅広くしたいという想いがより強くなっていきました。
獣医師としてまだ駆け出しですが、精一杯勉強して多くの患者さんの助けになれるよう頑張ります。

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