こんにちは、セコマのヨーグルトがマイブームの獣医師蒲原です。常に買ってます。
今回はヒョウモントカゲモドキの脱皮不全とその対策についてお話しします。
ヒョウモントカゲモドキの脱皮不全で来院される患者さんはかなり多く、診療していると毎日というレベルで遭遇する病態です。
数年前にはヘビの脱皮についてもブログを書いております。https://pokkur-ah.com/ヘビの脱皮/
ヒョウモントカゲモドキも脱皮は定期的に起こることが多いです。幼体の頃は頻繁ですが、大人になるにつれて頻度は落ちてきます。
ヘビと同様、体全体が白濁してくると脱皮前の合図です。ヒョウモントカゲモドキは白濁してから脱皮までのスピードがヘビより早いことが多く、白濁した当日〜翌日には脱ぎ始めます。2〜3日では全て脱ぎ終わるので、4、5日経過しても脱皮が残っている場合には脱皮不全と捉えます。
特に脱皮が残りやすいのは眼、四肢の先端です。
余談ですが前肢も後肢も指は5本です!爪もあります。
ヒョウモントカゲモドキは結膜炎などの眼科疾患の罹患率が高く、それらには脱皮不全が関連することが多いです。
また、四肢の先端に長時間脱皮片が残ると、指先の血流を阻害し、壊死して脱落してしまうことがあります。
診察時には、拡大鏡という虫メガネのような器具を使用しながら結膜や指先の状態確認、脱皮が残っていれば脱皮片の除去をします。
ご自宅で脱皮不全を見つけた場合は、温浴をしつつ、濡らした綿棒で優しく残った脱皮片の除去を試みてみて下さい。
以下は脱皮不全の防止策です。
★脱皮不全は湿度と大きな関連があります。
普段の湿度を40〜60%とすると脱皮前には70%程度はあった方が良いです。キッチンペーパーはソイルなどの床材誤食を避けるには最適ですが、湿度を保ちにくいというデメリットもあるのでウェットシェルターも活用しましょう。
脱皮不全を繰り返す子に関しては、生体に直接霧吹きをかける方法もあります。
★温度も低いと活性が落ちたり、舌なめずりの回数が減るなどの脱皮不全に繋がるマイナートラブルが出てきます。体調にも関わるため、適切な温度を保てるように調整しましょう。
★脱皮はまず体を壁などに擦り付けてとっかかりをつくります。岩のようなごつごつしたシェルターを入れたりするととっかかりが作りやすくなります。
★ストレスも脱皮不全の原因になり得ます。普段から過剰なハンドリングなどは避け、脱皮中はあまり覗き込まないようにしましょう。
温浴や自宅での対応でも脱皮がうまくいかない場合にはお気軽にご相談ください。





