こんにちは、看護師の上野です。
新年を迎えましたが、北海道の冬はこれからが本番です。
豊平区から通勤している私は、毎日びくびくしながら運転しております...
皆様も風邪や冬道の事故には気を付けてくださいね。
さて、今回のブログは犬・猫の感染症予防についてです。
まずは予防しないといけない病気の種類を確認しておきましょう。
【犬】
★狂犬病
★犬ジステンパーウイルス
★犬パルボウイルス
★犬アデノウイルス
◎糸状虫症(フィラリア症)
・犬パラインフルエンザウイルス
・レプトスピラ感染症
【猫】
★猫汎白血球減少症ウイルス
★猫カリシウイルス
★猫ヘルペスウイルス
・猫白血病ウイルス・猫クラミジア病
主に、上記の感染症をワクチンで予防する事になります。
中でも★マークの付いている病気は、致死率が高い・感染力が強い・人獣共通の感染症
というような特徴を持ち、コアワクチンと呼ばれていますので、特別な理由がない限りはワクチン接種を推奨しています。
また、狂犬病は国で予防を義務化されているため、忘れないようにしましょう。
ではこの感染症は、どのようなタイミングで予防をしたら良いのでしょうか。
猫ちゃんは基本的に混合ワクチンの接種のみですので、
初回のワクチン(ショップさんなどで済んでいることが多いです)その一か月後に2度目(ここが16週齢以下の場合は一ヶ月空けてもう一回必要です)、一年後に3度目を打った後は、3年ごとに1回の摂種になります。
難しいのはわんちゃんです。
混合ワクチンに関しては猫ちゃんとほとんど変わらず
初回のワクチン(同上)、1か月後に2度目、さらに1カ月後に3度目、以降は1年ごとになります。
それに加えて、狂犬病のワクチン(基本的には4月~6月と定められています)、フィラリアの予防をしなくてはいけません。
(※わんちゃんもねこちゃんも初回ワクチンの時期によっては1年目の回数が変わる場合がございますので詳しくはお電話ください。)
よく「狂犬病と混合ワクチン、どちらを先に打てばいいですか?」というご質問を頂きますが、
現在、日本では狂犬病の発生件数が極めて少なく、2006年に発生した以降は、一件しか記録がありませんので、
感染リスクを考えた際に、当院では混合ワクチンを先に接種することをオススメしております。
ワクチン接種はアレルギーが起こる可能性があり、体への負担も少なからずあるため、混合ワクチンから2週間以上間隔を空けたうえでの狂犬病ワクチンになります。
日程に関してはこちらからご提案が出来ますので、気軽にご相談ください。
また、フィラリア予防は、6月~11月まで毎月飲ませるタイプのお薬と、一年間有効なお注射のタイプがございます。
こちらは2月から接種可能です。また注射は在庫の関係上、2月から4月くらいの間でご予約をいただいた上で接種しています。
もしフィラリアのお注射をご希望の方は、2月以降でご予約をお願いいたします。
この記事を書いた人
- 2024年5月9日スタッフ初めまして。愛玩動物看護師の三瓶です!
- 2024年4月25日スタッフはじめまして、動物ケアスタッフの長谷川です!
- 2024年2月1日犬シニアわんちゃんの生活の工夫
- 2023年5月9日スタッフ初めまして、獣医師の中村です