半導体レーザー、始めました。

そろそろ、お花見のハイシーズンですね。
当院近くの前田公園も、5分咲きくらいになっていたので、数日後が楽しみです。

さて話は変わります。
皆さんは半導体レーザー、という単語を聞いた事はありますか?

実はこれ、動物医療の世界でも大変有用な機械なんです。
トップの画像も決してDJごっこをしている訳ではなく、防護メガネをしてレーザー治療を行っている所です。

ちなみにレーザー治療がどんなものか、は以下のページで詳しく解説されています。DSCF7236
https://www.asuka-med.com/about-laser/

当院でも3月に導入以降、犬猫の手術からエキゾチック動物の手術まで大活躍しています。飛鳥メディカルさんの、次世代半導体レーザーDVL-20という機械です。

特に、血管を止血しながら切断できるシーリング機能により、避妊手術や去勢手術で縫合糸を使わずに済むようになりました。写真はわんちゃんの去勢手術でも使用例です。
(あまりに太い血管は、安全な手術のため糸を使うこともあります)IMG_0178IMG_0179

ファイバー先端は非常に細いため、ハムスターや小鳥などの開腹手術の際にも視野を妨げずにより出血の少ない手術を行えます。
そして半導体レーザー、ただの手術器具ではありません。
先端のアタッチメントを交換する事で、腫瘍を無麻酔で治療したり、腰や足の痛みを緩和したり。
高齢の子や、お薬の副作用が不安な子に対しても、安全で副作用のない治療を提供できるようになります。
下の動画は、腹部の皮膚欠損を起こしたゴールデンハムスターに対してレーザー治療を行っている動画です。

レーザーを当てる事で皮膚の再生を促進し、治療期間を短くする効果があります。こちらのハムスターちゃんの治療についてはまた後日、詳しくご報告しますね。

レーザーがある事で、これまでできなかった治療をご提案できるようになってきています。ご興味がある方は当院まで、お気軽にお問い合わせ下さいね。

この記事を書いた人

院長 伊村啓
院長 伊村啓
動物病院は、飼い主様と一緒に、大切な家族である動物たちの幸せを考え、不安や苦しみを解消する場です。検査もただ行えば良いという訳ではありませんので、必要な理由をきちんとご説明した上で進めていきます。筋道を立て、とにかく分かりやすく説明する事には特に力を入れています。

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