フェレットの胃内異物(手術画像あり)

急に涼しくなって、ビールというよりは日本酒!という季節になってきました。

今回はフェレットのすももちゃんのご紹介。

急に食べなくなってぐったりしている!とのことで来院。
よくよく触診してみると、上腹部にしこりが。

血液検査では大きな異常はありません。
レントゲン検査で胃の拡張がみられました。ちょうどしこりが触れるあたりです。

そのため触診で触っていたしこりは、胃の中身ではないか?と疑いを強めました。

そして確定するためにバリウムを飲んでもらい、造影検査をした画像がこちら。
胃の中に異物が残っているのが明らかです。

このまま待っていても、胃から異物は流れないだろうと判断。手術を行うこととなりました。
胃を切開してみると中からはこのようなものが。 洗ってみると毛の塊のようでした。

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完全回復には少し時間がかかったものの、すっかり元気になってくれたすももちゃん。術後は順調に体重も増えていきました。

異物には心当たりがありません!と多くの飼い主さんが言いますが、
大きな物を一気に飲み込まなくても、毛や絨毯などの繊維が固まり、最終的に閉塞を起こす場合もあります。

特に毛の抜け替わりが激しい時期には、注意して下さいね。

この記事を書いた人

院長 伊村啓
院長 伊村啓
動物病院は、飼い主様と一緒に、大切な家族である動物たちの幸せを考え、不安や苦しみを解消する場です。検査もただ行えば良いという訳ではありませんので、必要な理由をきちんとご説明した上で進めていきます。筋道を立て、とにかく分かりやすく説明する事には特に力を入れています。

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