「完全室内飼い猫」でもワクチンは必要?

皆さんこんにちは!
一時の猛暑も落ち着き、北海道らしい夏になりましたね♪
ビアガーデンの時期もあとちょっと!
まだの人は急いで下さい!!!

さて、トップの画像は、車のエンジンルームに入り込んでいる所を保護された、子猫のちーちゃんです。
検査の結果寄生虫などもなく、無事一回目のワクチン接種を終わらせる事ができました。

さてこのワクチン、感染症を防ぐためにとっても大切な物ですが、「うちのコは外に出さないのに、ワクチンは本当に必要なの?」という疑問を抱かれる方もいらっしゃると思います。

皆さんは先日、こんなニュースがあったのをご存知でしょうか。

ネコ「パルボウイルス」適切なワクチン接種が重要
https://news.yahoo.co.jp/byline/ishidamasahiko/20180801-00091570/
東京都内のネコカフェで、パルボウイルスという感染症が流行ってしまったというニュースです。

現在猫ちゃんのワクチンは、3種混合ワクチンという物が多く使われております。
その3種ワクチンで予防できる物の一つがこのパルボウイルスという感染症です。
特に子猫が感染、発症してしまうと最悪の場合命に関わる事もある、とても怖い病気です。
成猫でも汎白血球減少症という病気により免疫系が損なわれるため、発熱、嘔吐、下痢を起こし栄養失調や免疫不全になってしまうことがあります。
感染力も非常に強く、アルコール消毒も効かないやっかいなウイルスです。
もし、ウイルスが人間の手や靴の裏に付着して、そのまま家の中に持ち帰った場合、おうちの猫ちゃんに感染してしまう可能性もあるのです。
また、体調が悪くなって動物病院を受診した際も、ワクチン未接種の場合は感染のリスクを伴う可能性があります。

昔に比べると野良猫の数が減ったため感染数はだいぶ減りましたが、それでも身近にある病気といえます。
ワクチンは子猫の時にうったきり、という方もいらっしゃると思います。
予防できる病気で大事な愛猫を苦しませないためにも、定期的なワクチン接種を受けましょう20180809154425

なお当院のワクチンスケジュールは世界小動物獣医師会(WSAVA)ガイドラインに基づき、その子の飼育環境により年1回、または3年に1回のスケジュールとなりますので、お気軽にご相談ください。

この記事を書いた人

愛玩動物看護師 沢田
愛玩動物看護師 沢田
知らない環境では動物も飼い主様も不安な気持ちになる事も多いと思います。そんな不安な気持ちに寄り添い、安心して帰ってもらえるような看護を目指しています。飼い主様と動物が幸せに暮らしていくためのベストな方法を、いっしょに考えていきたいと思っています。

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