メガバクテリア症



メガバクテリア症

メガバクテリアは鳥の胃内に生息する真菌です(写真中央)。
特に日本ではセキセイインコに蔓延していることが知られています。megabacteria AGY photo
ペットショップやブリーダーからお迎えした時点で、すでに体内に持っていることも多い病気です。
特に感染初期は無症状なので、飼い主様が気づかない間に感染が進行しているケースもあります。慢性化してしまうと非常に治りづらい病気ですが、幼鳥〜若鳥の段階で診断・治療をおこなうことができれば、多くが治癒する病気です。

そのため、小鳥の飼育を開始する際には、糞便検査を含む健康診断を受診することを強くおすすめします。

症状

感染初期には症状はみられません。感染が進行すると胃炎が起こり、症状がみられるようになります。
嘔吐や吐き気が主にみられます。それ以外の症状として、体重減少、黒色便、粒便などが起こる場合があります。

吐き気がある場合は、首をすくめるような動作を繰り返しますので注意して見ればすぐわかります。
飼い主様が気づかないで慢性化し、かなり悪化した状態で来院されるケースもあるため、少しでもおかしいかな?と思ったら病院を受診しましょう。

検査

便検査にて、メガバクテリアを確認します。顕微鏡小鳥の場合診察時に便をする事が多いですが、念のため自宅から床敷きを持参していただけると確実に検査ができます。メガバクテリアが確認された場合、排泄量が少なくても必ず治療を実施しなければなりません。

治療

メガバクテリアは真菌(カビの仲間)なので、抗真菌剤を使用することで治療します。IMG_2921
嘔吐、食欲不振などの症状がある場合には、胃粘膜保護材や抗生物質、制吐剤などを併用します。一般的にはアンホテリシンBによる治療から開始しますが、効果がない場合や症状が強い場合には注射薬であるミカファンギンナトリウムを使用する場合もあります。
自力で採食できないほど状態が悪いようであれば、入院して強制的に給餌を行う必要があります。

また、便検査でメガバクテリアが検出されなくなってから最低でも4週間は抗真菌剤を継続しなければなりません。

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